歌王子

□いつもこんな翔ちゃんだったら
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「なっつきぃ〜!!」



ガバッと後ろから
抱きしめられたと思ったら
可愛い可愛い翔ちゃんでした。

いつもなら抱きつかれるのを
嫌がるのに、なんで?
と思ったけど、フワフワと
漂ってくる匂いで理解した。



「翔ちゃん…
お酒飲んだんですか?」


「うん〜!!
レンがくれたんだよぉ」



呂律の回らない舌。
お酒のせいで頬もなんだか赤い。
潤んだ目で見上げてくるから
もうギュッとしたい。



「レンくん…ですか。
翔ちゃん、お酒弱いんだから
飲んじゃだめですよ。」


「いいじゃんかぁ。」



へにゃって笑う翔ちゃん。
そりゃもう天使でしかない。

翔ちゃん。

そんなに可愛いことすると……



「襲っちゃいますよ。」


「ふぇ〜?」


「なんちゃって。」



でも嘘じゃない。
自分で自分を抑えられなくなりそう。

このままだと危ないので
嫌がる翔ちゃんを無理やり寝かしつけた。


翔ちゃんはお酒
飲んじゃダメです。

でも可愛い翔ちゃんにしてくれた
レンくんに後でお礼をしなくちゃ。
クッキーでも焼いて持って行こうかな?




fin.

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