歌王子

□birthday
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「ねぇ、イッチー」


「なんです?今忙しいのですが。」


「今日何の日か知ってる?」



きっと知らないよ。
だって教えてないからね。

今日は俺の誕生日。

だけど世間一般では…



「バレンタインデー…ですか」


「やっぱりか。」


「ムッ))何なんですか」


「なんでもないよ。でもイッチー、
覚えておいてくれると嬉しいなぁ。

今日は俺の誕生日なんだよ。」



ハッとイッチーの目が開かれる。
でも直ぐにいつものクールぶった瞳に
戻ってしまった。



「そ、れは…おめでとうございます」


「プレゼント、欲しいんだけどな」


「え」



少し意地悪をしてしまった。
焦るイッチーが見たくて。



「今度一緒に…」


「今すぐ欲しい、トキヤが」


「〜…///」



耳元でそう囁いて
チュ…と首筋にキスをおとす。

イッチーの顔はみるみるうちに赤くなる。



「ふっ不意打ちは禁止です!
それにっ…私でよければ…いくらでも…」


「…よくできました、」





fin.

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