06/17の日記

17:16
味覚中毒【復活二次】
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カス君とボス君のちょっと腐ってる感がある(かもしれない)お話。
とても短いです。
カスザメが大体ドカスです。
苦手そうだと思った方は読まない方が良いかもです。


宜しいですか?
宜しければ下の方へスクロールしてください。

















――人を殺すと、味がする。
俺がそう言うと、ザンザスはこれ以上ないというほどに、残念なものを見る目を俺に向けてきた。
「な、何だよ」
「遂にトチ狂ったか」
「う゛ぉおい!んな訳ねぇだろぉがぁ!味がすんのは、昔っからのことだぁ」
「はあ?」
そう、人を殺すと、味を感じる。
例えば、屈強な剣士を殺すと、珈琲のような芳醇な香ばしさや、苦味、ほんの僅かにある酸味、それらの味が通りすぎた後には、微かな甘味が舌に残る。
何も知らない一般人を殺した時には、生クリームの乗ったパンケーキでも食べたみたいに、舌に甘味が纏わりつき、暫くはその違和感が拭えなかった。
「だからテメーは、一般人を殺さねぇ、と」
「不味いからなぁ」
「どこまでいってもドカスだな、テメーは」
「はあ゛!?てめぇもういっぺん言ってみやがごはっ!」
唐突に貶されたかと思うと、次の瞬間には顔面にウィスキーのボトルが衝突する。
訳がわからねぇ。
しかもボトルの中にはまだウィスキーが残っていた。
お陰で顔中酒まみれだ。
「くせぇ、気色わりぃ、出てけ」
「うるせぇぞクソボス!こっちから出てってやる!」
全く、こんな話なんてしなければ良かった。
いや、この話をしなかったところで、俺がこうなるのは同じだったかもしれない。
最近、アイツは俺を寄せ付けないようにしている。
一人きりの任務も増えた気がする。
やはりアイツには敵わねぇ。
アイツは、全てわかっているんだろう。
「あ゛ー、くそ、今日もダメかぁ」
俺は、アイツの味が知りたくて知りたくて堪らないのだ。
きっと、これまでに感じたことのない、極上の味がするのだろう。
美味しそうな、とても美味しそうな、男。
いつかその味を、この舌の上へ。
真っ赤な舌で、チロリと唇を舐めた。








ちょっと自分でも何を言っているのかわからない……。

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