03/23の日記

00:24
炊飯器と呼ばないでA
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WTエネドラ逆トリ2話目です。
前話で、諏訪の使い方ハウツー本の出版待ってます、的なこと言っていたんですが。
ハウツーの話を一緒にしていた友人が支部に自分達のやり取りを纏めてあげてました……あいつやりよる。
そんなWTです。







【前回のあらすじ】炊飯器、はじめました。



森の中で、どことなく炊飯器に似たオモチャを拾いました。
随分しっかりとした作りのオモチャだけれども、アニメかなんかのキャラかな。
見たことがないキャラクターだけれども、結構愛嬌のある顔をしている。
先程の土砂降りの雨で、泥々になってしまっているから、一度洗った方が良いだろうな。
私は手に持ったオモチャをキッチンの流しに入れて、蛇口を捻り水を流す。
その水がオモチャに掛かった瞬間である。

『づぅっ!!!つめってぇぇえ!!!!』
「うわぁ!?」

突然オモチャが飛び上がったかと思うと、受話器越しの声みたいなのが聞こえてきて、私もビクゥッ!と飛び上がる。
なに!?なになに!?
オモチャがブルブルと震えて水を嫌がるのを見て、私は慌てて水を止める。

「な、なにごと……!?」
『なんだこれは……水!?』
「ヒィィイイ!!シャベッタァァア!!」
『テメー何もんだ女っ!!
テメーが俺をこんな機械に変えたのか!?』
「に、にほっ!日本語プリーズ!!」
『黙れクソ女!!!
くそ!この俺が玄界の猿なんかに……!!』

き、機械!?ミデン!?って言うかこのオモチャ口悪っ!!
猿ってなんなのさ猿って!!

『クソが!
猿の癖に俺に何をしやがった女!』
「し、知らないよ!
あんた森に落ちてたただのオモチャでしょ!?」
『クソ!トリオン兵器も知らない猿女か!』
「さ、さっきから猿猿ってなんなの!?
人間ナメると痛い目会わせるよ!?」

口煩く罵るオモチャに、私は再び冷水を掛ける。
猿とか猿女とか、そこまで言われると普段は大人しい私だって流石に切れます。
オモチャのボディーを押さえ付けて冷水にさらす。
自分も冷たいけれど水仕事には慣れているから問題はない。

『ぎゃあ!何すんだ女……ぶふっ!やめろっ!!』
「オラオラオラァ!!
反省した!?するまでやめないんだからね!」
『ふざけんな!!殺すぞクソ猿!』
「反省なし!まだまだいきます!」
『がぼぉー!』

まあしかし、3分もやり続ければオモチャ(仮)もぐったりとしてくる。
と言うか、声が聞こえなくなってきた。
こ、壊れた!?

「や、やりすぎちゃったかな……?」
『うぅ……、寒い……』
「さ、寒い!?じゃあお湯を……!」

オモチャに寒いとか感じられる機能があるのかとか、そもそもなんでオモチャと真面目に会話しちゃってるのかとか、後で考えたらおかしな話だけれど、オモチャに貶されるという衝撃の体験の直後だった私は、それを不思議に思う余裕もなく、素直にお湯を出していた。

「お湯だぞ〜、生き返れ〜!」
『ぐっ!うぐぅ!?』
「え?今度は何!?」

びしゃっ!とオモチャにお湯を掛けた、その瞬間、オモチャからぼふっと煙が立ち上る。
慌てて後退って煙が晴れるのを待ち、オモチャがあったところを見た私の視界に映ったのは、驚くべき光景だった。

「ぐっ……なんだ今のは……?」
「え……」
「はっ!も、元の体に戻って……!」
「あ……ふ……」
「女テメー!さっきはよくも……!!」
「ふふふふふくふくふ服を着てぇぇええ!!!」
「……っ!?」

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『気付いたら裸の青年がキッチンのシンクに嵌まっていた……』
な……何を言っているのかわからねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった……。
頭がどうにかなりそうだった……。
催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねー。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
めっちゃ身体が引き締まってました……。







……はい、と言うわけで、2話目のWTでございます。
エネドラのキャラがスクアーロと被ってる?
ハハハ、キノセイデスヨ。
例え被っているとしてもエネドラにはオプションで液状化と角が付いて、今なら二倍お得!
気になるお値段は……?
29,800円!!29,800円でございます!
……ってあれば良いんですけどね!
にーきゅっぱどころか言い値で買いますよそれ。

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