外伝

□幸せだった頃の話
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ーーーーこれは、ある大魔法使いが幸せだった時間を自分の手で壊してしまう悲しい物語。


今から何千年も前の時代。
"魔法"というものが日常にごく当たり前のように存在していた。

当時、特にその中でも国全体で魔力が強かったのが『アネット』という国。


当然、国民の全員が魔女や魔法使いで、1人1人魔力が強く、その力はエキスパート級が多かった。

そしてその中で最も魔力が強かったのは、その国をおさめる大魔法使い"マレフィス"だった。

彼は、その威厳と優しさ、賢さでアネットを支え安定させてきている。その為、国民からの支持は強く皆から信頼され慕われ愛されてきた。

勿論、彼の家族からも。
優しくて美しい妻・アンジュ、泣き虫だがしっかり者の息子(兄)・ディメーン、生まれつき病弱の娘(妹)・ミルフィーユ。
この3人の家族と一緒にマレフィスは、アネットをおさめながら幸せに暮らしていた。


あの悲劇が起きるまでは…








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