いつかまた…

□7話
1ページ/11ページ

司信は助手と千穂の病気の研究と守護者との仕事の合間に美哉に会いに行く日々が続いていた。

そんなある日、高美が草野を調整の休憩を利用して植物園に連れて行くようなので司信もミコを連れて行くことにした。


『ほら草野、ミコだぞ。
こいつを抱く時はしっかりとな、こいつは気まぐれだからすぐ逃げ出すからな』←メガネははずしている

草野「うん、しのちゃん。
ミコおいでおいで」

ミコ「ニャー」


ミコは草野の呼びかけに答えてそばに寄ってきた。
草野は司信の言う通りにしっかりと抱き上げ、しばらくミコの頭をなでていた。


高美「時間だ。
さあ散歩はおしまい。
そろそろ研究室に戻るよ草野、司信」

『ふむ、時間らしいからそろそろ行こうか草野。
なにまたミコと遊べるからそうむくれるな』

草野「うん、いこしのちゃん、たかみちゃん」


草野はミコを離し司信と高美の手を握り研究室に戻るために歩き始めた。

しばらく歩いたら草野は高美に"調整がいやだから帰りたくない"と言い始めた。
高美はそんな草野に"調整が終われば外に出られるし葦牙に会いに行ける"と言った。
草野は"絶対に?"と繰り返し高美に聞いていた。
司信はそんな二人を優しい目で見つめていた。



そんなやり取りをしている最中に、"南の葦牙"・御子上隼人とNo.43"夜見"が現れた。


高美「!あんた達……」


高美が問おうとした時、御子上が笑った。

そして夜見が動いたのを真っ先に気づいた司信は、


『危ない草野、高美さん!!』

夜見「ホーホホホ」


草野と高美を寸前のところで押しだし隠し持っていた短刀で夜見からの攻撃を防いだ。


夜見「あら人間にしてはやりますわね。
ですがこれはどうですかっ!」

『!?草野、高美さん避けて!!』

高美「草野っ!」


夜見のかまいたちの攻撃が草野たちの所に向かって行き、高美は草野をかばって負傷した。


草野「たかみちゃん…?
たかみちゃん、たかみちゃん、たかみちゃん」

『っくそ、草野逃げろ!!』


自分の正体がばれるわけにはいかないので司信は夜見を蹴り飛ばし、草野に御子上が近づいてきていることに気づくと草野に逃げるように言った。


草野「い…、いやあ。」

『ッ!?草野"力"を押さえろ!!』

草野「うわーん、えーん、えーん」

高美「草野…? 草野!!」


なんとかキスするのを阻止した草野だったが、能力を使って植物園の植物を成長させてしまった。
あの状態じゃ御子上たちは近づかないと踏んで司信は高美を優先することにした。
高美が負傷しているので今は傷の治療のために研究室で治療することにした。
しばらくしてMBIが植物園を閉鎖した。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ