いつかまた…

□4話
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次の日、司信は高美から連絡を受け、戦闘服に着替えて焔と守護者の仕事をしようと指定された場所にビルに飛び移りながら向かった。(ミコは今回はお留守番)

『(焔と会うのは久しぶりだな。
…体は大丈夫だろうか)』

高美から焔の状態を聞いてきたので心配していた。
かつての恩人である浅間建人と共に調整を行なっていたので焔とはある程度関係は良好だと自負している。
だが現在破棄寸前にまで進んでいる状態に司信の脳裏に不安がよぎる。

しかし、

『(だがなぜか大丈夫のような気がする。
"焔にちゃんと葦牙ができる"、となぜかそう思えるな。
今回はこの予感に掛けてみようかな)』

後にその予感が現実になるとは司信は本当に自分の勘の恐ろしさをまたも実感するのだった。


『む、そろそろ指定された場所に着くか』

そして電話で指定された場所に着いた司信だったが焔はまだ来ていないようだった。

『早く来すぎたようだな。
さて、ゆっくり待つとするか』

ビルの縁に座り、両親の形見の懐中時計(耐熱処理済)で時間を確かめながら待つことにした。




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