RKRN短編&SS&シリーズ
□久々知兵助
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『兵助!あたしが一日彼女になるんだけど?何したい?』
「綾が彼女ねぇ…」
『え、なんか悪い?…何、人の顔ジロジロ見てんのよ!』
「……………ま、いいか」
『何その間ッ!!』
「食堂行って豆腐作ろう!」
『なに、その眩しい笑顔はι』
あたし達は食堂の台所を借りて豆腐を作ることにした。
「で、手伝わないわけ?」
『だって、足手まといになるからねぇ〜』
あたしは肘をついて兵助の豆腐作りを眺めていた。
正直、暇です。
「出来た!今日のはいい感じ!はい、食べてみて」
出来たての豆腐を食べてみた。
『……おいしい!兵助が作ったって思えない!』
「なんだよそれ…ι」
『食堂のおばちゃんのよりおいしいよ!この豆腐』
「・・・・・・・」
あたしはペロリと豆腐を食べた。
すると、兵助の顔が近づき、あたしの唇に吸い付いた。
その行動に驚いてしまった。
『うわあ!!なになに』
「いや、口のところに豆腐のカケラ付いていたから取ってあげた」
『……………そう、どうも///』
「俺は豆腐作りで満足、付き合ってくれてありがとな!」
可愛らしい笑顔で食堂を後にした。
『……………思ったけど、あたしさっき口の周りきれいにしたから、豆腐のカケラなんて付いてないはずなのに?………ッ//////』
――うわあああ、やられた!
恐るべし、久々知兵助!
「―――ごちそうさん!」
次回は不破雷蔵くんの一日彼女になってきます!
2011.10.7