RKRN短編&SS&シリーズ
□外見は...
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「―――で、三郎は食満先輩と何処まで行ったの?」
「!!ぶぶッ…い、いきなり何言いだすんだよ!八左!」
食堂で茶を吹き出す三郎に思わず笑ってってしまった八左ヱ門。
「ぶははははッ!わりぃ!――ま、三郎の事だから押し倒して良い所までいったんだろうな」
「だから!そんな事、食堂で言うなよ!馬鹿か!////」
「はいはい、じゃあ俺は部屋に戻るから!三郎は食満先輩と頑張れよ!」
「お、おう!」
八左ヱ門は三郎を置いて食堂を後にした。
「……………」
数秒後に三郎も食堂を後にして、食満先輩の部屋に向った。
「食満先輩」
「ああ、三郎どうした?」
勉学に励んでいた食満に話しかける。
今日は同室の善法寺伊作が居ない。
「いや、別に…逢いたくなっただけ…です」
おどおどしく、三郎は喋る。
「まあいい、部屋に入りな」
「…はい」
三郎は部屋に入ると目の前に座る。
今日あった出来事を喋るが、全く三郎から襲う様子が窺えない。実は他の奴の前では男らいし三郎なのだが、食満の前になると何故か女々しくなってしまうのだ。食満との距離はそんなに縮まってはいない。付き合っているのだが、良い所まで発展していないのだ。
「本当はそのことを話に来たわけじゃないんだろ?」
「まあ、そうです」
三郎は食満の肩を掴むと押し倒した。
―ドン
「今日こそ…食満先輩を抱きにき、来ました…///」
「これで、30回目だけどなι」
付き合い始めてから約半年。一回も三郎は食満を抱いたことがないのだ。いざ、抱こうとしても三郎は手が出せないまま終わる。それを繰り返して30回目に突入した。
「こんなヘタレな私ですいません…」
「そんなことは気にしていない」
「私は食満先輩に何もしてあげられない」
食満の忍装束を握りしめる。
「俺は傍に居てくれるだけで十分だ」
「…………でも」
「三郎、そう焦るな、抱くだけが愛の証じゃないだろ?ゆっくりでいい、三郎の本当のペースでいいから。」
食満は握りしめられた三郎の腕を掴んだ。
「食満先輩…」
「他人のペースにのまれるな!俺はお前が本当に抱きたいと思った時まで待っている」
三郎の顔を見て微笑んだ。
「はい…ありがとうございます」
「ああ」
間を置き、二人の唇は重なった。
――今はこの口付けだけで、十分だ。
外見は...
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カロク様だけがお持ち帰りできますw
なんて、ヘタレな三郎さん!
2011.9.28