RKRN短編&SS&シリーズ

□ホントはね
1ページ/1ページ



「利吉くん!」


「なんですか?土井先生――」


「今日もか わ い い n――」

「死んでしまえ!////」





「酷いなぁ、利吉くん。俺は本当のこと言っているだけなのに――」


と土井は利吉の背中から抱きついた。

―ぎゅ

「離れてください!鬱陶しい!!///」

土井の腕の中で叫ぶ。

「叫んでも離さないよ。俺を誰だと思ってるんだ?」

耳元で呟かれゾゾっと身震いした。

「!!…////」

「俺のこと好きなくせに…」

「嫌いです…」

「じゃ、ちょっとは抵抗してもしてもいいんじゃないか?」

利吉は抱きしめられている土井の腕の中が一番落ち着くのだ。抵抗できるはずがない、いや、出来なのだ。

「抵抗できないこと、分かってるのくせに――///」

「利吉くんの事はよ〜く分かってるからね!」

「変態」

「まあまあ――」

利吉を自分の正面に向い合わせると、自分の顔を利吉に近づけた。


利吉も分かっているようで、瞳を閉じた。




「あ!…やっぱり、勿体ないからしない!」

あと一寸のところで唇同士が触れることなく、土井の言葉で雰囲気は台無しとなった。

「!?…ッ///」

利吉は土井を突き放すとその場を後にし


土井はその後ろ姿を頬笑みながら見送った。



「ホントはね…軽い気持ちでこんな事はしたくないんだ」

そう、呟いた。



「これからは本気の勝負といこうか――覚悟していてね、利吉くん」









ホントはね

(期待した私がバカみたいだ…///)







****************
うわあ!土井てんてい、キャラがキモイ事なったw
麻太郎さまへ差し上げます。
2011.9.5

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ