RKRN短編&SS&シリーズ
□ホントはね
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「利吉くん!」
「なんですか?土井先生――」
「今日もか わ い い n――」
「死んでしまえ!////」
「酷いなぁ、利吉くん。俺は本当のこと言っているだけなのに――」
と土井は利吉の背中から抱きついた。
―ぎゅ
「離れてください!鬱陶しい!!///」
土井の腕の中で叫ぶ。
「叫んでも離さないよ。俺を誰だと思ってるんだ?」
耳元で呟かれゾゾっと身震いした。
「!!…////」
「俺のこと好きなくせに…」
「嫌いです…」
「じゃ、ちょっとは抵抗してもしてもいいんじゃないか?」
利吉は抱きしめられている土井の腕の中が一番落ち着くのだ。抵抗できるはずがない、いや、出来なのだ。
「抵抗できないこと、分かってるのくせに――///」
「利吉くんの事はよ〜く分かってるからね!」
「変態」
「まあまあ――」
利吉を自分の正面に向い合わせると、自分の顔を利吉に近づけた。
利吉も分かっているようで、瞳を閉じた。
「あ!…やっぱり、勿体ないからしない!」
あと一寸のところで唇同士が触れることなく、土井の言葉で雰囲気は台無しとなった。
「!?…ッ///」
利吉は土井を突き放すとその場を後にし
土井はその後ろ姿を頬笑みながら見送った。
「ホントはね…軽い気持ちでこんな事はしたくないんだ」
そう、呟いた。
「これからは本気の勝負といこうか――覚悟していてね、利吉くん」
ホントはね
(期待した私がバカみたいだ…///)
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うわあ!土井てんてい、キャラがキモイ事なったw
麻太郎さまへ差し上げます。
2011.9.5