RKRN短編&SS&シリーズ
□強がり...
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山田先生の息子の山田利吉さん。
それがまた、かっこいい。
くノたまにモテモテである。
よく、山田先生の会いに忍術学園に顔を出しに来る。
利吉さんが来ると男女関係なく群がる。
『人気だなぁ…ι』
あたしは廊下に座り傍観中。
利吉さん困ってる、その顔がたまらない!
なんて、変態な事を考えています。はい。
一人隅で利吉さんの様子を見ていると、目が合った。
『!!・・・』
あたしはすぐに目を逸らす。
あるはずのない湯呑みを掴んで飲む真似をした。
―ズズズぅ
利吉さんはあたしに近づく。
「また一人かい?」
『そんな言い方しないでくださいよ!あたしに友達が居ないみたいじゃないですか!いますよ!たあああくさんいます!!利吉さんよりいますよ!!』
ムキになり突っかかる。
「あはは!おもしろいな綾は――」
あたしの頭を撫でる。
『///誤解しないでくださいよ…ただ、あたしは一人が好きなだけ――』
あたしは俯きながらそう呟いた。
「大丈夫、私がいるよ――」
そう言って微笑んだ。
『かっこいい顔してそんなこと言われたらくノたまの娘、嬉しがりますよ?』
あたしは言ってやった。
「綾もくノたまじゃないか!」
『あたしはそんな誘惑には負けません!絶対に!――あたしは一人がいいんです。それでは。』
あたしはその場を後にしようとしたが腕を引っ張られ利吉さんの胸に押しつけられた。
―ぎゅ
「強がんなよ」
少し強い口調が耳に入る。
『!!・・・・』
この人は、、、
あたしのこと全てわかってるんだ…。
なんで一人でいるのか知ってるんなら
構わないでほしい…。
でも、もう少しだけ…このままでいさせてください。
『うぅ…ッ…』
「――――−。」
利吉さんは少し微笑んだ。
強がり...
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うわあ、名前変換無ッ!
2011.8.18