I love your song

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名前は朝からモデルの撮影で出かけており、いつも通りにQUARTETとRAINBOWはロビーでくつろいでいた。


「この雑誌!俺達取り上げてる!!」


翔は自分たちが載っている雑誌を片っ端から見ていた。それには名前が担当しているファッション雑誌も入っている。


「今人気ランキングでもST☆RISHが上位だぜ!!」


「すごいよ!!嬉しいな!!」


隣で音也もうれしくて声をあげる。


「なんでもランキングだから…すごいランキング項目あった。」


「なになに?……」


翔のまわりに集まる。


「20代30代男性に聞いた。今抱きたい女性ランキングの1位が名字名前だって――知ってるか?」


翔はあまり知らないようで…。音也は目を見開いた。


「翔…あなたって人は名前さんは同じ事務所の先輩ですよ?ここはアイドル事務所ですが唯一、モデルで入ったと有名です。」


とトキヤが説明した。


「へぇ……俺知らなかったぜ……」


「僕も知らなかったです……」


「俺も知らなかったな…こんな綺麗なレディがいるなんて」


「俺もだ……」


「…………………」


真斗の後に音也の声が続くかと思ったが声は発せられることはなく。みんな音也を向く。


「音也は知っていたか?」


翔が聞く。


「煤I?……え?……ええ……し、知らなかった!!うん」


なにかおかしな反応をする。


(名前、一言もモデルの仕事してるって言わなかった。)


「先輩方は知ってましたか?」


那月が先輩がいる方を向く。


「雑誌の中でしか顔は見たことないけど。名前は知ってるよ〜」


嶺二が答える。


「え?事務所に居るなら、すれ違ったりしないのか?」


「なら、あなたも見ているでしょう………」


トキヤは翔に突っ込む。


「そ、そうか!!でも、同じ事務所なのにすれ違わないって可笑しくないか?」


すると部屋にセシルが入ってきた。


「おはよう、ございます。みなさん……そんな真剣な顔して、どうしたのですか?あああああ!!!」


そういうなり、セシルは翔の開いているページを見る。


「名前ではありませんか!!……可愛い。my.princess」


その行動にみんな驚く。


「おい!お前、名前のこと知ってるのか?」


トキヤ、音也と先輩しか知らなかった名前のことを聞いてみた。


「知ってるも何も、名前はワタシのmy.princessです!さっき会ってきました!」


「「あああああ!会ってきた!?」」


翔と音也の声が被る。


「はい……?朝から撮影らしくて“がんばってください”って言ってきました」


「嶺ちゃん達も会ったことのない名前ちゃんに――」


「達はやめてくれる?ボクも名前とは会ってるよ?(ていうか、みんな会ってるし)」


すると藍も名前と会ったと証言した。


「ええええ!!藍ちゃん…いつの間に!」


嶺二はオーバーリアクションする。


「たまに林檎と龍也と一緒に居るのを見かけるけど?」


「今度、龍也さんのとこ行ってみよ!!」


「くだらねぇ…………ただのモデルだろうが」


「ふん………所詮愚民。」




するとセシルは何処から出したのか、ちょっとエッチな名前の写真集を見せる。


「ワタシ、これ抱きながら毎晩寝てます!これは最新版です☆」


この前名前に見せた雑誌とは違いもっとエッチな写真集(際どい)であった。表紙から裸の名前が大事なところを隠しニコッと笑っている。


「///……………………セシル…お前ってやつは」


翔には過激すぎるのか鼻を押さえる。


「名前さん、可愛いです☆」


「そうです!世界一可愛いんです、名前は――これがオススメです」


ペラペラとページを捲る。


「これです!!!」


バッと雑誌をみんなに見せると目をみな見開いた


「「「「「!!!!!?????//////////////////」」」」」」


翔はとうとう鼻血が出てしまう。


「破廉恥な!!////」


「レディやるね…」


「名前さん可愛いです☆」


「刺激が強すぎませんか?…///」


「これはR-18だよ〜よい子は見てはいけないページだよ!!///」


嶺二が暴れる


「ふ〜ん。結構ハードな仕事もするんだね」


「!?………(やべぇ……酔った時のクソガキに見えた。目がおかしいのか?)」


「下らん」



それぞれの意見が飛び交う。
すると、仕事から帰ってきた名前がロビーに現れた。仕事はすぐ終わったらしい。



「おはよ………疲れた………ってどうしたんだ?翔!!!鼻血やばいぞ!wwwwやべぇwwwwwうけるwwwwww」


翔を見るなり名前は爆笑していた。


「笑うな!!お前も見てみろよこれ!!」


「ん?――――煤I?」


自分の写真集を見せられ目を丸くした。


「/////…………ッ」


撮影してる時は何にも恥じらいはないが、傍から見た感じだとこんなにエロい自分が写っていて自分でも赤面する。


「お前も赤面してんじゃねえか!!」


「るせぇ………///」

(こんなに自分、エロいんだ……恥ずかしい///)



「しかも、名前って抱きたい女性1位なんだぜ?」


「狽ヲ!?…………」


少し素の声が出てしまい、口を押さえる。


「へぇ………そうなんだ。名前ねぇ………俺も抱きてぇ」


ポツリそんなことを言うとみんなの息がとまった。


「どうしたんだよ?……みんな――」


「お前大胆だな……言っとくが、ここは恋愛禁止だぞ?」


「お前らだって、七海のこと好きなんだろ?恋愛してんじゃねぇか」


名前は淡々と言葉を吐く。


「別に恋愛していいんじゃねぇか?www抱きたきゃ抱けばいいし――」


「芸名ちゃんは恋愛経験あるんですか?」


那月が問いかける。


「ん?ん〜恋愛って言うか……体の関係?」


「「煤I?………」」


それには蘭丸も名前を見た。飲み物を飲んでいた音也がむせた。


「ゲホッ……ゴホンッ………」


「そんなに驚くなよ音也。」


「ごめん――」


「体の関係って……芸名ちゃん。その子のこと好きじゃなかったの?」


嶺二が次は問いかける


「え?大好きだけど?……」


「片思いで抱いちゃったってこと?……無理矢理?」


「無理矢理じゃ……ねぇ…よ?」


片言で答える


「相手が好きじゃなかったとか?」


「相手も俺のこと好きだって。じゃなきゃ抱かしてくれねぇだろうが」


「そう…だよな」


「まあ、恋愛には発展しなかっただけ。ただ俺の性欲を処理してただけ」


そう言うと名前はチラッと音也を見ると苦笑いを浮かべていた。


「その女もよく許したよな…まあ、好きだからいいのか――」


「でも、そいつとは体の関係は終わったけどな」


「お別れしたんですか?」


「もともと付き合ってないが…お互いのために抱くのやめた」


「なんか、芸名ちゃん大人……嶺ちゃんより経験してる」


「…………………」


蘭丸はまた胸にモヤモヤを感じながら立膝をついた。


「音也はこの事知ってたのか?」


「え?………」


「お前ら幼馴染なんだろ?」


「ああ………うん。知ってたよ」


そう言うとコップに目をやる。




セシルは名前を抱きあげる。


「セ、セシルッ!!!………」


「ワタシ、あなたの相手、になりますよ?」


「は!?……お前…何言ってんの!?」


「セッシー。ボーイは男だよ?」


「男でも構いません!!愛があれば誰でも抱けます!!」


「セシル〜ッ!!!マジ離せッ!!!」

(あれ?………ドキドキしない――)


そろそろフラストレーションがMAXになり少しでも触れられると発情してしまう名前が何も感じない。音也も心配そうに見ていた。


「あ!そろそろセシル仕事あるんだよ!行こう」


「そうでした……。」


そういうと名前をすんなりおろした。


「はあ……(ありがとう、音也)」


するとRAINBOWはロビーを後にした。



「じゃあ、俺も仕事あるから〜じゃあな」


名前も続いてロビーを後にした。仕事というのは嘘で、さっきのが気にかかり部屋に戻った。





「…………――――」


蘭丸は名前の様子を見ていた。











つづく




発情しなくなりました名前さん。どうする!名前さん←
ネタがなくなりそう。アニメと妄想を混じらせてるので、次からはアニメ沿いになりそうです。はい。蘭丸さんと早く絡ませたい。
次回もお付き合いください。
2013.06.23

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