短編。

さすがに傷付きます
1ページ/2ページ


「千鶴ちゃん」

「はい?」

ポカポカと気持ちのいい天気の午後、千鶴は隊士達の洗濯物をほしていた。
そこに、いつにもまして真面目な顔をした沖田がやってきた。


「何ですか、沖田さん?」



「僕、好きな人が出来たんだ」


………

………………。




「沖田さんにも人らしい心があったんですね」


「今すぐ、君も一緒に洗濯してあげようか?」






「まぁ、それはともかくどんな方なんですか?」

「小さくて、可愛くて、でも綺麗で、いじりがいがあって、真っ直ぐな心を持ってる子かな…」


ちらりと沖田は、千鶴を見て言った。心なしか頬が少し赤い。

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ