短編。
□さすがに傷付きます
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「千鶴ちゃん」
「はい?」
ポカポカと気持ちのいい天気の午後、千鶴は隊士達の洗濯物をほしていた。
そこに、いつにもまして真面目な顔をした沖田がやってきた。
「何ですか、沖田さん?」
「僕、好きな人が出来たんだ」
………
………………。
「沖田さんにも人らしい心があったんですね」
「今すぐ、君も一緒に洗濯してあげようか?」
「まぁ、それはともかくどんな方なんですか?」
「小さくて、可愛くて、でも綺麗で、いじりがいがあって、真っ直ぐな心を持ってる子かな…」
ちらりと沖田は、千鶴を見て言った。心なしか頬が少し赤い。