短編。

俺の!あたしの!
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あぁ、もうっ
なんでミク姉はあんなに可愛いのかなぁ!


「ミック姉っー!!おっはよぅ!」
「わっ、リンちゃんおはよう!」

あたしは、大好きなミク姉に思いっきり抱きつく。
毎日の朝の日課!

これがないと1日が始まんないもん!
ミク姉は毎日いい臭いがする。
ふわふわで気持ちいい!
ホント、お持ち帰りしたいなぁ…
そして2人で…ふふふ…

「ああっ!?」

ちっ、せっかくいいこと考えてたのに!
この声はあいつか!


「リーンーッ!!またミク姉に抱きつきやがってぇ!!」

「あ、レン君おはよう」
「あ、うん…おはようミク姉//」
「いっちょまえに照れてんじゃねぇよ」
「は?」
「あん?」


あいつこと、レン。あたしの双子の弟。そして邪魔者。

あ、ミク姉困惑してる顔も可愛いなぁ

「…」
「…」

あたしとレンは同じことを考えていたようだ。あのにやけ顔ときたら…
ちっ、流石は双子、というべきだろうか。


「おいリン、ミク姉から離れろ」「あんたが離れなさいよ?」
「あわ、あわわわ」


あたしがミク姉の右腕、レンがミク姉の左腕を引っ張っていた。
離せこんにゃろー!
ミク姉はあたしのだ!



「い、痛いよっ2人とも!?」

「リーンー」
「レーンー」

あたしはね、ミク姉のことになると容赦ないんだからね。

きっ、と睨むとレンも睨み返してきた。


「2人ともっ、一回離して!」

ミク姉が言うから素直に離す。

「もうっ、2人とも仲良くしないと駄目だよ!?双子なんだから…」
ミク姉のプチお説教タイムが始まった。
ああ、ミク姉…。
怒ってる顔も可愛いなぁ…

チラッとレンを見ると、
かなりのにやけ顔で
グッドサインをしてきた。

あたしも、にやけ顔で返した。
流石は双子。

今だけは一時休戦。
お互い、可愛いミク姉の顔を
眺めましょうや。



でも、ミク姉はあたしのだからね?

(いや、俺のだから!)

 

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