◆絵&挿絵付読み物◆

□喜ばれない贈り物
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「毛利はぴば!これ、誕生日プレゼントだ!
受け取れ!!」


三月十四日

毛利元就の誕生日だ。

リボンを付けた袋を手渡す長曾我部の顔は何処か誇らしげ

しかし毛利はと言うと、

「………あぁ、そう言えば今日…誕生日だったか。」

すっかり忘れていた様子。


「自分の誕生日くらい覚えとけよ」

「三月の行事と言えばホワイトデーという先入観があってな。」

「バレンタインに何もくれなかったくせに!」

「根に持っているのか?」

「持ってるよ!だからホワイトデー用の贈り物はあげないんだからねっ!!」

「女々しい男よ…
口調までも女々しく…哀れな……フッ」

「鼻で笑うな!
いいからそれ開けろ!」


何が入ってるのかな、なんて期待もせず
仕方なく開封。


「………」

「どうよ!」


中には洋服が入ってあった


「これを着ろと申すか」

「おう!
あんたの衣装、露出少ないだろ?
たまには肌見せてくれても良いんじゃねえかと思ってな!
で、ついでに和服じゃなくて洋服にしてみたぜ!!」

「何のついでだ…」


それはスケっとしてて少しヒラっとした…
明らかに下心あるだろ!と思わせるデザインだった。


「まぁ着てみろって!更についでだ、俺も洋服準備した」

「嫌だ。着ない。」
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