夏の風物詩
□夏の風物詩
2ページ/3ページ
「トントン」
多分、経験がある人も多いのでは、ないでしょうか?
姉がまだ、小学生の頃、体育を見学していると誰かにトントンッと肩を叩かれたそうです。
しかし、振り返っても、誰もいません。
それに姉以外に体育を見学している者もなく、そもそもが、体育館内の授業だったので、その場の者以外、居る筈もないのです。
姉は不思議に思ったらしいのですが、その後は何もなく、無事に授業は終わったそうです。
「トントン」
これは友人が通っていた高校の怪談話です。
その学校には、居眠りしている生徒を起こしに来る幽霊の先生がいるのだそうです。
しかも、トントンッと肩を叩いて、
「寝るな!起きなさい!」
と一喝するんだそうです。
友人もその被害者の一人らしく、授業中にウトウトと眠りかけていると肩を叩かれ、
「寝るな!起きなさい!」
と例の如く、起こされたそうです。
ですが、友人は、
「私はまだ、居眠りしてないよっ!?」
と憤慨したそうです。
いや、然しながら、親切な幽霊もいるもんだな〜って私は思いましたけどね。