夏の風物詩
□夏の終わりに
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「お墓参り」
それでは、夏の最後にこんなお話をどうぞ。
これは、兄から、聞いた話です。
その日、兄は会社の先輩、その奥さん、娘、息子と一緒に遠出へドライブに来ていたそうです。
調度、ドライブ先が母方の実家付近だったので、兄は、「ついでに墓参りに行かせて下さい」と先輩達へ頼んだそうです。
先輩達は、快く承諾してくれたので、兄はお墓へ向かいました。
兄はお墓に着き、お線香を軽く焚くとご先祖に感謝と旅の無事を祈りました。
すると一緒に来ていた先輩の娘が、隣で手をあわせてくれたそうです。
兄は「自分のご先祖に手をあわせてくれて有難う」と娘さんへお礼を言って、そこを後にしたそうです。
その日は、スムーズにドライブを終え、帰途に達したそうです。
しかし、その日を堺に先輩の娘の枕元に見知らぬ幽霊が、立つようになったそうです。
兄はその話を聞いて、先祖霊がどうやら、娘さんについて来たらしいと思ったそうです。
娘さんに悪さするわけでも無く、ただ、立っているだけなので、どうしたものかと考えて、もう一度、お墓に行こうということになったそうです。
しかし、未だに行ってないので、今でも、枕元に見知らぬおじさんが立っているそうです…。