歪みの国
□みっとないとてぃーぱーてぃ♡
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「帽子屋ーっ」
夜道をとぼとぼあるく人影
「お、どした?」
さすがに心配だったとは言えないから、私は
「ストロベリージャムパンが食べたくて」
と言い訳した
「買ってこようか?」
「ううん、あたしも行く」
そうして、私たちはホテルへ歩いた
「そういえば、アリス」
「なぁに?」
「…猫は?」
「置いてきたよ」
「ねずみと猫を」
「あ…」
ははははっ
きにしなーいといいながら私たちはさらに足を進めた
(そのころ公園では)
「むにゃむにゃ…アリスぅ」
ネムリンは相変わらず眠っている
「……」
猫は、それをじっと見ていた
…笑いながら