〜Bluespring〜
□Retrace:V School ラトウィッジ校
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「じゃ、またね」
「うん」
学校につき、上級生のエイダはさらに上の教室を目指して歩いていった。
「4-Fは…」
アヴィスの意志の地図を頼りに歩いていくと、たしかに4-Fは見つかった。
教室の敷居をまたぐと、見慣れた姿が目に入った。
「あ…」
「おはよう。アン」
「おはよう。リーオ」
まるでクラスメイトのようなやりとりに少し感動。
「あれ?エリオットは?」
「あぁ、寝坊だよ」
「…あらあら」
ガラッ
「リーオ!!」
教室のドアが勢いよく開いて、エリオットが入ってきた
「従者が主人を置いていくな!!」
「エリオット。君は僕に甘やかされたいの?」
「ちがっ…」
「君とは上手く…」
「ふふっ」
聞いたことあるやりとりで、ついつい笑ってしまう。
「笑うなーっ!!」
エリオットが叫んだとたん、チャイムが鳴った。
「ほら、座って」
エリオットを座らせると、私はリーオと笑った。
「エリオット、ボタン」
「は……?
…っ!?////」
見事にかけちがえたボタンを慌てて直す。
赤い顔と、チラッとみえた胸元にドキッとした。
……やっぱ、刻印とかあるんだよね。
ガラッとドアが開く
「ほら、そこ。席につきなさい」
「あ、はい」
…怒られちゃった
とりあえず私は、2つ空いている席のうち、リーオが向かっていない席の方向に歩いていった。