アヴィス
□大切な友人
1ページ/1ページ
「ごめんなさい。」
エリオットの告白は断った。
だって私、私はリーオが好きだから。
「リーオ」
「エイダ」
クリスマスの今日。
職員室から死角になっている、噴水の広場にはカップルが集う。
その中に、エイダとリーオがいた。
お互いの名前をよび、隣にぴったり座り、手を取り合い、口づけをする。
ズキン…
胸がいたむ。
窓の外には雪。
大好きなリーオとエイダが幸せなら、それでいいだなんて強がり、言えやしないけど…
なるべく他の事を考えよう。
泣いちゃだめだ。
溢れてくる涙をぐっとこらえ、私は寮へと急ぐ。
リーオ…
幸せになってね
---end---