歪みの国
□みっとないとてぃーぱーてぃ♡
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「あんぱんが食べたい…」
「え?」
土曜の夜。
いつもの公園で、チェシャ猫(首)と帽子屋とネムリンとあたしの4人で真夜中のティーパーティー。
3時。
まだお茶会は始まったばかり。
なぜだかたくさんあるケーキやスコーン、クッキーには手を出さず、帽子屋がいきなりつぶやいた
「買いに行ってくる」
…そこまで?
帽子屋がいきなりそうつぶやき、すぐさまあのホテルへ向かった
…ネムリンは寝ていて、チェシャ猫(首)は相も変わらず笑っている
第二次あんぱん戦争は終わったはずだけど…
心配だ。あいつらなら第三次あんぱん戦争も起こしかねない
「どうしたんだい?アリス」
私は決心した
「私、ストロベリージャムパンが食べたい!」
そう告げると、チェシャ猫とネムリンを置いて帽子屋のあとを追いかけた。