歪みの国
□歪んだお茶会 1
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「第1回、歪んだお茶会。はじまりはじまり〜」
「いぇーぃ」
「今回は、晴うさぎの好きな女王様とチェシャ猫のコンビに来てもらっていまー
す。」
「よろしく。」
「僕らのアリス。君が望むなら。」
「えーさて、このコーナーはですねぇ…、日頃の愚痴を私、アリスにぶつけてい
ただこうと…」
「はい。私に言わせて。」
「どうぞー」
「私、アリスに不満がありますの。…アリス。私たちのアリス…。いい加減に首
になっていただきたいのに…アリスったら…」
「チェ、チェシャ猫はなんかないの?」
「僕?僕は、特にないかな。 あ」
「うん?なに?」
「どうしたんだいアリス。」
「ちょ…、ばっくれる?」
「…」
「私も気になってよ。猫、答えなさいな。」
「そーだよ。私が望んでるんだもん。ね?」
「…僕らのアリス。君が望むなら。」
「で、なんなの?」
「…アリス。自分の歪みを人に吸わせるのはよくないよ。」
「・・・ごめんなさい」
しばらくの沈黙。