薮家の人々

□寝起きどっきり
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-am.5:00-



私はビデオカメラを片手に兄達の部屋の前に立つ。


━ピコン



録画ボタンを押して、自分に向ける。
##NAME2##「おはようございます。今は朝の5時です。ふぁ〜眠いです…今日はBestがオフなので安心しきって寝ている兄達を皆さんにお見せしようと思いまーす」


ビデオを持ち替え、ドアに手を掛ける。


##NAME2##「この先は雄也と慧の部屋です。行ってみましょう」


音を立てずにドアを開ける。


##NAME2##「うわっ…真っ暗。何も見え──わぁっ?!!」


━ボフッ…ゴン


?「ぐぇっ!!?」


?「っ─!?」


暗闇で何かを踏みつけ、
転んだどれみは誰かの上に倒れてしまう。


直ぐ様、どちらかが電気をつけてくれた。


慧「痛い…誰?」

##NAME2##「あははは…ごめん。私」

雄也「なんだ…どれみか。……って、慧の上で何やってるの?」


自分の下を見ると、慧がお腹をおさえて痛みに耐えている。


適当にごまかして逃げようとしたが、どうやら無理らしい。


不意討ちだったにせよ、かなり痛かったみたいで咄嗟に近くにあった私の腕をギュっと掴んで放してくれないのだ。


##NAME2##「慧、ごめんなさい…」


慧「……うん。」


-5分後-


心配になって雄也とベッドサイドに座り、慧の様子を伺う。


##NAME2##「慧…」


寝起きにタックルしたから怒ってるんじゃないかと不安になってしまう。


慧「大丈夫…」
やっとしゃべってくれた慧に怒りは感じなかった。
痛みは引いたらしく、どれみの手を掴む力が弱くなった。


それに気付いたどれみは慧から離れようとするが…

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