!tgp!

□雫弥紅雛汰様へ!
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…ダル………


目が覚めたオレを襲ったのは、激しいダルさと頭の割れるような頭痛だった。
ついでに言えば体の熱っぽさも。

周りを見渡しても、手の届く範囲内にあるのは自分の携帯のみ。
指一本ですら動かすのが億劫な体を無理矢理動かし、携帯を取って時間を見てみれば、4時38分の文字。

実際はこんなに早く起きる必要はない。
ましてや今日は休日だ。
王子も8時くらいまでは声を掛けては来ないだろう。

だが、熱から来る喉の乾きは潤いを求めていた。









    風邪の拠り所
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