!tgp!

□姫織様・蒼羽様へ!
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キューーーン…

いやいやいやいや、キュンじゃねぇよ。
いきなりなんだよカルタのやつ…!


「な、んでだよ」

「馬鹿」

「ひでぇっ煤I」


俺なんかしたかな……?
やべ、泣きてぇ。


「χ=6」


おお、お?
もしかしてカルタは勉強出来ない俺に対して馬鹿って言ったのか……?


俺の目の前には数学のワーク。
手にはシャーペン。

こんなの置いてくるつもりだった。
なんせ俺は不良だからな!


『渡狸このままじゃ、留年する。一緒に、しよ?』


とカルタに言われ、ワークを持って帰ってきてこうして机に向かっているわけだ。


なのに当のカルタの目の前にはポテチ。
手にもポテチ。
口の中にもポテチ。
ポテチ、ポテチ、ポテチ……。



可愛いけど………。
……ちっがーう!


「おいカルタ!お前ポテチばっか食ってんじゃねぇよ」

「……渡狸も、食べる?」

「いら、ね…ぇ……」

「………」

「いるよ!しょうがねぇから食ってやるよ!」


明らかにシュンとして落ち込んだ様子のカルタを見て、俺はついそう言ってしまった。

途端に瞳がキラキラし始めたカルタを、素直に可愛いと思ったことは言うまでもない。

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