☆学園の夢長編☆

□非日常
1ページ/5ページ


今日、私は武田から真田となる……。

「こんにちはー、お世話になりまーす」

「おぉ!ようこそ真田家へ」

恐持てなオジサン達が一斉に頭を下げる。

「どーも」

私は武田家の一族で、縁組を組んだ。

縁組なんか断ってもよかったんだけど……嫌気がさした。

両親は他界、兄は……いるけど、とある事件から大嫌いだ。

だから、伯父さんの武田組当主、武田信玄からの縁組に同意した。



「幸村ぁー」

「遥緋殿!久方ぶりでござる!」

真田幸村。

真田家の次期当主、伯父さんの愛弟子だ。

幸村とは何回か会った事があるから、すぐに慣れると思う。

「お父様大丈夫?」

「むぅ…今は良くもなく、悪くもなく…近くの病院に入院中でござる…」

幸村のお父様は重い病気で、幸村が真田家を纏めている。

「そっか……」

「そういえば、遥緋殿……学校は…?」

「ん?BASARA学園に転入したよ」

「そうでござるか!」

幸村はニコッと笑った。

「おぉ〜い、旦那…」

「おぉ、佐助!遥緋殿、此奴は佐助と申す」

佐助は少し驚いて挨拶した。

「どーも、俺様は猿飛佐助!よろしく」

「よろしく。私は遥緋」

私は軽く微笑むと佐助はますます、驚いて少しはにかんだ。
「こ〜りゃ、他の旦那がほっとかないね……」

「?」

「ん、なんでもない」

佐助は洗濯物を取り込みに行ってしまった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ