短編

□トリップ少女
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私が薄桜鬼の世界にトリップして数か月がたった。
今の私は沖田・総司の小姓
という立場だったりする。

・・・ちなみに、私は皆に男と思われていたりするのですが。




「千鶴は本当にかわいいよね。」

「七緒君ってば!
何言ってんですか、からかわないで下さい!」




そう言いながら、顔を真っ赤にして怒る千鶴。
只今、私たちは洗濯物を一緒に洗っている。
千鶴は土方さんの小姓さんで、同じ小姓どおし仲良くしているのだ。




「からかってなんかないって。実際、幹部の人達も可愛いって思ってるよ。」




そう言えば、恥ずかしそうに千鶴は俯いてしまう。
なんとういう可愛い仕草だろうか。
そりゃあ、幹部の連中も彼女に優しくなるよなぁ・・・。

なんて、溜息をつこうとすると




「君ってば、少し目を離すとすぐ千鶴ちゃんを口説くんだから。」

「・・・よく言いますよ。
沖田さんだってしょっちゅう千鶴にちょっかい出してるじゃないですか。」



私は沖田さんにそう言って、その場を離れた。
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