拍手文

□1
1ページ/1ページ



久しぶりに会った家康はグレていた


暴力事件にはなっていないが売られた喧嘩を片っ端から買ってるため校内だけではなく、近隣の学校でも有名な人物になっていた



そしてこれをどうにかしなくてはいけないと思ったのが昔の家康を知っている五人だった



親「家康、すっかり変わっちまったな。」

慶「昔は平和主義で良い奴だったんだけどね。」

政「事件に発展しないのが不思議だぜ。」

真「どうにかして昔のような徳川殿に戻ってほしいでござる。」

就「簡単なことだ。石田を探し出せば良い。」

親「良いって言ってもよ、こうやって探しに来てんのに全然見つからねぇじゃねぇか。」



元親がそう言うと元就、幸村を除いた三人が深い溜め息をついた


高校に入学して五人が初めて家康にあった時、本当に家康かと疑った


外見は髪を下ろしているぐらいで他にはあまり変わっていないのだが、爽やかさや笑顔等々が無くなっていて、そのかわりに性格がいろいろと酷く歪んでいた



元親が見るに見かねて四人にどうにかしようと言うと、元就が
『我らではどうすることも出来ないだろう。昔のような徳川に戻すことが出来るとしたら石田くらいだろうな。』
と言って石田を探すことになったのが一ヶ月前


そして今日まで見つからず今はファミレスで休憩していたところだった



再び大きな溜め息をついた慶次が窓の外をみると女子高生一人と男三人組が視界に入った



慶「あれってナンパかな?」


慶次がそう言うと四人も窓の外を見た


政「……ナンパだろうな。って言っても三人で囲んでるから脅迫みたいなもんだろ。」

幸「それにしても見慣れぬ制服でござる。」

就「あれは隣の県の女子校の制服だ。」


元就以外の四人がへぇと呟きながら元就を感嘆する



親「……って言ってる場合じゃねぇよ!助けにいかないとヤバいだろ!」



元親がそう言うと五人は一斉に立ち上がった
 
 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ