Long story


□Requiem Episode4
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「アアアアアアアアァァァァァァ!!!」


奥村燐は理性を失っているようだ


抹殺しなければ、しなければいけないのに


体が、言うことを聞かない。嗚呼、目の前にもう迫って来ていると言うのに…


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「ッ!オセッ!ぼさっとするな!」


全く聞こえていない。そりゃそうか、オセにとって最大のトラウマだと言う事----


解って居ない筈が無かったのに。


それでも、私は跳んだ


だからこそ、死なせはしない!


私はオセを強引に炎の届かない場所に運んだ


(しかしこの炎では奴も気が付くだろうな)


「テメェら!何してんだ!」


タイムアップだ。これを狙っていたのか、あの悪魔


「…おい、アリス」


「事情の説明?それなら此奴がマトモに話せる状態になったらな」


「それならお前でも…」


「私から話せることは何も無い。どうしても聞きたいのなら其処に居る悪魔にでも聞いてくれ」


「…分かった、ならまずアレの暴走を止めないとな」


「嗚呼、それならお任せを、シュラ」


「…事後の説明もあるんだろうな?」


「勿論」


「なら良い。行くぞ、ビビリメガネ」


「シュラさん!?これはどう言う…」


「後で説明するって言ってるだろ。ほらほら行くぞ」


「なっ、ちょっと待…」


「待たない待たない〜」


「兄さん…!」


「しゃあねーなー」


シュラは暴れる雪男の鳩尾に拳を叩き込んだ


途端に雪男の体は動かなくなった


それを見たのか燐の暴走の勢いは更に勢いを増した


「雪男オオオオオォォォォォォォ!!」


「あー、酷くなっちまった。後はよろしくー」


手を振りながら後ろを向くが、ふとシュラは何かを思い出したかのように振り返った
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