波乗少女
□six surfing!
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しまった…近くで別れようと思ったのに…
『あの…さ。家、ここ…』
「お?おおっ!そうか!でけえ家だな!」
白い壁に赤い煉瓦、石垣に囲まれた家の前には通学に使ういつもの自転車が佇んでいた
『普通だよ…別に金持ちでもない…』
「そうか?少なくとも!俺の家よりはでけえなあ…」
『もう良いでしょ…お父さんに見つかったら五月蠅いからっ…』
と条介の背中を押しながら家から少し離れる
「じゃあ、また学校で会おうぜ!見つけたらちゃんと挨拶しろよ?」
『…多分』
たぶんかよお…と言うと条介は少し残念そうな顔をした
『お、覚えてたらね…その…今日は…あ、り…がとう』
「……え?」
ぷしゅうと音がしそうな程顔が熱くなって…私はそれが余計恥ずかしくて
条介を残したまま家に向かって猛ダッシュすると、勢いよく玄関を締めた
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