桃組プラス戦記

□未来はこんなにも
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鬼を攻略してから6年。
トラブル吸引体質も少しはあるものの一般人並みになった。
咲羽は本家に帰りたくないとかで今は何処かで働いて、雅彦はもともと頭がよかったから良いとこに就職。


そして祐喜は以外にも結婚していた。






「起きてください、祐喜様」



まだ意識がまともに働かない朝。
目をうっすらと開けると、白いエプロン姿の雪代の顔が目に入った。



「雪、代?」



「ふふ、お寝坊さんですね、朝食の用意出来ましたよ」



早く起きてくださいね?と言い雪代は部屋を出て台所に戻った。

祐喜は目を擦りながらベッドから降りて顔を洗い、リビングに行く。


すると膝辺りにトシンと何かがぶつかって。
下を見ると、雪代と祐喜に似た女の子が祐喜の足にしがみつきながら見上げている。



「ぱぱ、お寝坊さんっ」



にこっと笑いながら足から離れると、急かすように祐喜の手を引きテーブルへと向かわせる。



「ゆきのは、ぱぱと一緒に食べるですっ」



「雪乃、お父さんのお膝から降りてきちんとお椅子に座らなくちゃだめよ?」



そう言われて素直に隣の椅子に座り直す。でも少し拗ねたように。

祐喜は雪乃の頭を撫でると猫みたいに気持ち良さそうな表情で拗ねたような顔をやめた。



「祐喜様は雪乃に甘いですね」



「そうかな?」



「ふふふ、さぁ温かいうちに早く食べましょう」



楽しい食卓、祐喜は幼い頃から父を亡くし母と別居だったためこのように家族で和やかに食卓を囲むことが幸せだと思えたりする時間なのだ。



「今日から雪乃も幼稚園生かぁ」



「はいっ、お友達たくさんつくるです!」



口にケチャップをつけたままフォークをキュッと握りしめて意気込む姿が愛らしくて、ティッシュで拭いてあげながら



「雪乃ならたくさんできるよ、きっと。ね、雪し…ろぉぉぉぉお!?」



その光景を見ながら鼻血を出すところを見て、変わっていないところもあるようで。


「ママもお口にケチャップついてたですか?」



「……うん、ママもケチャップだよ」



毎日こんな感じだけど、前には雪代がいて、隣には可愛い娘がいて、祐喜はそれだけで笑顔になれるのだ。

















(当たり前だけど煌めいて)


 


あとがき

子供はきっと顔は雪代で髪色は祐喜、性格は雪代寄りで祐喜も入ってる!みたいな感じがいいなぁと!

生まれ変わりとかなくなってるといいなぁ〜
だってその方がすっきりすると思うんですよね、私的には。





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