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□いい夫婦の日
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「碓氷?」

「ふぁ…」
「なんだ、まだ起きたばかりだったのか。」
「美咲は早起きだね…」
「まぁな…。コーヒーでいいか?」
「うん」

碓氷と私は、まだ結婚はしていないのだが一緒に暮らしている。
私が先に起きて、朝食の準備をする。
その間に碓氷は起きてくる。

いつもこんな感じだ…

結婚したら、どんな感じになるんだろうな…

コイツがもっと甘えるようになったりするのだろうか?

「結婚したら、俺は甘えて甘やかしていろんなことするよ?」
「!?」
「そういえば、今日はいい夫婦の日だったね」
「そんなのあったっけ?」
「うん。11月22日はいい夫婦の日らしいよ?」
「へぇ…」

だからか…?
自然と夫婦、結婚という単語が浮かんだのは…


ま、偶然だろう。


「碓氷…?」
「結婚、このまましちゃう?」
「アホか。」
「美咲、それ酷い」
「酷くない」

盛り付けをしていると、私の肩に頭を乗せて話した碓氷。
私は、この時出てきた単語の意味を深くは考えなかった。

「ほら、ご飯できたから。」
「今日は失敗ない?」

「な・い!!」
「なら安心だね」



からかうように言う碓氷。
さっき感じたものは気のせいだろうか?



「ね、話があるんだけど…」
「いいけど…なんだ?」
「ちょっと思い出を廻りながら…ね?」
「わかった。」


この後、うれしい出来事が待っているのは…

別のお話。


---end---

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