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□20000HIT記念
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「拓海、起きなさいっ!」
「ん…。美咲?」
「今何時だと思ってるの!?
 九時だよ、九時!」

朝。
いつもの日々を過ごす今日。
休みの日だが、美咲に起こされる。
美咲は10歳。
俺は10歳。
歳は同じだが、血のつながらない兄妹となる。
二段ベッドの下で俺は寝ているため、いつも叩かれる。
上に寝ているときはもうちょっと違う起こし方だったんだけど…。

「おはよ、母さん」
「おはよう、拓海君。
 朝ごはんできてるから早く食べちゃいなさい」
「はーい。」
「拓海、早く食べてよ?
 出かけるんだから」
「今日、何かあったっけ?」
「はぁ!?
 忘れたの!?信じられないっ!!」
「んー…。
 何だっけ?」
「…。皆で遊ぶって約束でしょ?
 お弁当も持っていって。」
「あぁ、そういえばそんなこと言ってたね」

そういえばクラスの子が言ってたな…。
忘れてた。
だから起こしたのか。
あ、起こすのに変わりはないな…。

「ほら出かけるよ!!」
「時間まだあるんじゃいの?」
「10時集合だから。」
「あぁ、じゃあ行こっか…。」

美咲、笑ってたけど…。
何か黒かったな…。



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