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□お姉ちゃん。
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・美咲=9歳
・碓氷=8歳


「今日から弟の拓海君よ。
 仲良くしてあげてね。」

「よろしく、拓海君。」

「よろしく…お姉ちゃん…。」


今日、お母さんが再婚をした。
お父さんになる人も、優しそうな人だった。
前のお父さんは、私が6歳のときに家を出て行った。
私は泣いたけどお父さんは帰って来なかった。
今思うと、お父さんは何か事情があったのかもしれない。
お母さんは、何も教えてくれなかった。
そして、弟になると言われた拓海君は無愛想、という言葉が似合いそうな子だった。
感情をあまり外にださなくて、人見知りと言うか…。
何とも言えない、オーラがあった。
年下なのに、賢そうだなって思った。


「拓海君は何才?」

「8才…小二。」

「じゃあ私の一つ下だね。
 私は9歳、小3だよ!」

「…元気だね。」

「…///」


今、笑った?
ちょっとだけ、かもしれないけど…。
笑ったよね…。
というか、かわいい。
笑ったら可愛い。
拓海君、笑ったら可愛いじゃん。




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