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□獣を飼い慣らすのは容易じゃない
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(高杉視点)


天女がいた。


いや、正確に言えば、天女のように美しい女がいた。


むさ苦しい男共が蔓延るこの攘夷志士達の中に、たった1人の女が。


そいつは神懸かったように強かった。


“黒巫女”なんて呼ばれ、艶やかな黒髪を靡かせて戦場を駆け抜けていた。


だからだろうか。


同じように敵味方の間で異名を轟かせている奴と仲が良かった。


忌々しい。


何であんな奴と。


腹の内が全く読めねェ奴が、俺は嫌いだ。


なのに何故、何故、美咲は銀時なんかと親しくする。


腹立たしい。もう我慢できねェ。


夜、廃寺の一角ですやすやと眠る美咲の前に、俺は立った。


「…恨むなら銀時を恨め」


俺は手に持っていた布切れを美咲の顔に巻き、目隠しした。


『っ!だ、誰?』


さっきまでぐっすり寝ていたはずの美咲が起きた。


戦時中だからか、神経が鋭くなっている。


俺は無言で口付けをした。


『んん!?んっ、ふぁっ』


容赦なく舌を美咲の口内に挿入し、中を犯す。


美咲は苦しそうに顔をしかめ、俺の肩を押し退けようとした。


弱ェ。


黒巫女ともあろう者が、こんな腕力じゃ俺からは逃れられねェよ。


俺は口を離し、切れた息を整えた。


美咲は少し咳き込み、震える唇で言った。


『銀時…?銀時なの?』

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