恋愛小説

□I、会い、愛
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恭弥said


「ねー一緒に図書館行かない?」
「だれかー」

はぁ。人は誰かが一緒にいないと行動しないのか?
今、まじでツッコミたい。

誰かと一緒ってことは、その人にあわせたりとかして気を遣うこともあるわけだし、メンドイと思うのだが。

ま、そう思うのはこの世で俺だけらしい。
そんな俺をみんなは“ひとりぼっち”とか“さみしそう”とか言うが、断じてそうは思わない。
というか、一人のほうが落ち着くし。

ホント、人ってわからねーなー。
あ、俺も人だった。

あ、はじめからこんな暗くてごめんな。
なんか愚痴溜まっちゃって。
一応、簡単な自己紹介な!
名前は山本恭弥。群れるのは苦手。
好きな子とかいるわけない。
ていうか、だれかを好きになる方法なんてとうの昔に忘れたし。
誕生日はー・・・この辺にしとおくか。
なんか長くなりそうだから。

ん?彼女とか友達はいる?
いないほうが楽だ。友達はうざいのが何匹かいるけどな。
彼女?めんどい。正直、一人がいい。

でも、こんな一匹狼な俺にもやっぱり春は訪れるのでした。
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