小説

□音楽と私
1ページ/1ページ

自由は僕のテーマであるし憧れているものでもある。





古くは映画音楽からロックンロール、クラシック音楽など僕の音楽の趣味は広い。





「先生は小説の執筆の合間は何をなさっているんですか」彼女は豊かな胸をTシャツから覗かせながら言った。





「CDを聞くか喫茶店でコーヒーを飲んでいるよ」私は言った。





私と彼女はレストランで食事をしていた。





適度に太い彼女の脚が僕にいい印象を与える。





「CDというと」





「クラシックとか洋楽だよ」





「それはいいですね」





「文章の芸術です。詩と小説は。僕は好きです」




「いつ頃から書きはじめたんですか」





「小学校、中学、高校の頃からだよ。あと社会に出てから。詩とか、あと小説。文学を大事にすべきだ、詩と小説」





「比呂田優というペンネームはどうやって考えたんですか?」





「自然に浮かんだペンネームだよ」





「今度、ライヴを聞きにいきませんか」





「生演奏ですか」





「チケットが二枚あるんです、フォークソングのグループの」





「行きたいな」





「あさっての夕方7時です、車で迎えに行きますわ」





「ありがとう、行くよ」





「よかった」





「ライヴはいいよね」





僕と彼女は食事を終えレストランを一緒に出た。




レストランでの芸術鑑賞から一時間後、僕は自分の自宅にいた。





CDを聞いていた。





ロックのCDを聞いている。





僕の心の人生は続く。





(おわり)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ