黒薔薇の光
□2輪目.風紀委員長
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並中にて
コツコツコツ…
放課後の人気のない廊下を歩く1つの影
長い黒髪に大きな黒い瞳
この話のヒロイン花園美怜だ。
転校初日の彼女はクラスメイトに頼んでかいてもらった地図を片手にある場所を目指し歩いていた。
じばらく歩くと美怜は1つの扉の前で立ち止まった。
そこは“応接室”ー・・・
そして美怜は扉をノックした。
コンコン
と音がすれば扉の奥から声が・・・
? 「誰?」
ビクッ
後だった(- -;)
「そ、そっちですか・・・;」
声の主は1人の男子生徒だった。
なぜか学ランの。
突然後から話かけられたためかたどたどしく答える。
? 「質問に答えなよ、君、誰?」
「えっと、花園美怜です。」
? 「あぁ、転入生の・・・ 何の用だい?」
「“雲雀さん”っていう方に会いに来たんですけど・・・」
? 「僕に?」
そこで美怜がちょっと間の抜けた顔になる。
そして、その顔のまま男子生徒に指を指し(←失礼)口を開く。
「雲雀さん?」
? 「何?知らなかったの。」
そう、その男子生徒こそ美怜の訪ねた雲雀恭弥その人だった。
それを聞いた美怜は「へ?」と間抜けな声で間抜けな顔のまま目の前の人物を人指し指で指し(←失礼)ぽかんと開いた口から声を発する。
「・・・雲雀さん?」
それに今度は雲雀が少し意外そうな顔をして言う
雲「何、知らなかったの?」
そう聞かれる。
確かに風紀委員の腕章をつけているなぁと思いつつ知らなかったのでうなずく。
「はい。」
と返事した。
そして改めて彼、雲雀恭弥を見てみる。
細いつり目、整った顔立ち サラサラの黒髪
かなりかっこいい美少年だ。
(クラスの人達は怖いって言ってたけど・・・
そーでもないかも)
とか思っていた。
雲「で、何の用」
2、3度聞いたこの質問、それにやっと答える。
「えっと、ボンゴレ雲の守護者にあいさつに・・・」
雲「いらない」
言葉をさえぎられる。
そしてそのまま雲省は美怜に背を向け歩いていく。
それ見て美怜は誰が見ても分かるくらいとまどう。
そしてそのまま「どうしよう」と心の中で連呼しながらおろおろしていると、正面の雲雀の向こうに小さく美怜のよく知る人物が見えた。