黒薔薇の光


□17輪目.新月の事件 後編
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ツ「失礼しまーす・・・


  なんだ、誰もいねーのかよ」


 「・・・・」



手が塞がっているから足でドアを開ける。


・・・・お行儀が悪い


ゆっくりと、丁寧にベッドに下ろされる。

美怜を降ろすと、ドアを閉めにいった。



ぴと


 「!!?」


ツ「・・・熱は無いな」



ピタリとくっ付けられた額


 「近い!!」


近い、尋常じゃなく顔が近い

頬が、顔が、身体が熱い



ツ「とりあえず寝とけ」


ポンっと、頭に軽く触れられる。


・・・触れられた部分が熱を持つ

前までは平気だったのに・・・


視線を感じるのでとりあえず横になる。



なんでいきなり・・・

告白されたから?

でも、それなら初めて会った時だって、婚約者(仮)って


・・・・むぅ


頭がうまく働かない

相変わらず赤くなっているだろう顔を見られたくなくて布団を頭まで被った。



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