黒薔薇の光


□16輪目.新月の事件 前編
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月の出ない日

それが新月


そしてそれは、月の女神 ディアナの力が弱まることを意味する。


それは当然、彼女から力を分け与えてもらっている美怜にも影響してくる。

それを分かっていて何故・・・ とも思うが仕方が無い

どうしようもなかったのだ。




ローゼンのボスは代々女が務める。

そして、彼女らはそれぞれ別の神々のお気に入りである。

ローゼンファミリーを設立した人たちは、かなりの宗教家だったらしい

どうやって見つけたのか、ある神に気に入られた女性を見つけ、ボスに祭り上げた。

そして、幹部として天使や悪魔と契約を結んだ者が付く。


何がどうなってそんなことが分かったのか、初代達はその後の薔薇姫が現れるおおよその場所を予言したらしい

おかげで私は私を気に入っているらしい女神様と会話ができるようになった訳だ。



しかも、その女神というのがアフロディーテーらしい

そう、愛と美の女神だ。

戦闘には全く関係ない


マフィアのボスなのに、与えられた力は敵から身を守るのには全くもって意味が無かったのだ。

美しくなってどうするんだ。


お色気とか、無理

恥ずかしいし、ていうか不可能だ

出るトコ出るわけじゃないし

むしろズンd・・・・

これ以上はやめておこう



とにかく、絶対無理

大事なことだから二度言う、絶対無理!!


・・・で、運動が苦手で一般の人よりさらに弱い私が訓練を受けても大して強くなれるはずも無く

いくら桐と慎が強くても、さすがにそこまで酷い足手まといを抱えたままじゃきつい訳で

一番確実で、手っ取り早い方法として、他の神と契約を結んで力を分けて貰う事になったのだ。


っと言っても、気まぐれらしい神々がそう簡単に協力してくれるはずも無く・・・


・・・たまたまOK出してくれたのがディアナだったのだ。


月の女神・ディアナ

さすが狩りの女神と言われるだけあって、弓あたりなら扱えるようになった。

女神様様だ。



まぁ、おかげで今日、美怜は絶不調なのだが。
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