黒薔薇の光


□12輪目.想いと宣戦布告
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   「はぁ!?」





―並盛中学校―



まだ、体育祭が終わり片付けが行われている中1人の少年が驚きのあまり声を出した。



理由は1、2分前の会話にある。



準備のときと同じく、全部獄寺に丸投げしてサボっていたツナのところに彼の家庭教師がやってきた。

家庭教師ことリボーンは、ツナに「あること」を言う。


・・・その「あること」こそが原因なのだが・・・・・・・




まぁ、とりあえず見てみよう。










1人教室でサボっていたツナのところにやって来たリボーンは用件を伝えるべく口を開いた。



リ「おい、ツナ」


ツ「何だよ」


一応呼びかけに応じるツナ

しかしまぁ、その辺は当たり前というようにリボーンは続ける。


リ「感謝しろ、ツナ。

  体育館裏に美怜を呼び出しておいてやったぞ。」


ツ「は? 何で?」


リ「さっさと告白して来い ダメツナが」


ツ「だからダメツナじゃな・・・・ って、告白!!?」



思わず癖でダメツナという言葉にに反応する

・・・が、その途中で気づいてしまった。



“告白”という



キーワードに。




不意に言われたせいで少し顔が暑くなるのを感じる。

ツナの頬は薄っすらとだが桜色に染まっていた。









・・・以上で巻頭に戻る。



なんとか顔の熱を抑えようとしているところに別の声が聞こえた。



獄「そうっだたんですか、10代目!!」


ツ「っな、獄寺 お前聞いて・・・」


獄「い、いえ そそれはですね・・・・・・・


  ・・・・申し訳ありませんでした!!!」


腰を90度に折り頭を下げる獄寺。


しかし、これも慣れてきたので対処し、少し気になったことを言う。



ツ「顔上げろ。

  あと、片付けの方はどうしたんだ?」


獄「は、はい! 片付けは終わりました。

  なので、お迎えにあがったのですが・・・」




申し訳なさそうに話す獄寺にため息が1つ漏れる。


聞かれたことに少しショックを覚える。



獄「にしても、10代目が薔薇女のことがお好きだったなんて思いにもよりませんでした!!

  ・・・ん? まてよ、つー事はアイツが未来の奥様!!?」



気が早いなコイツ


そう思いながらも2人に(無理矢理)背中を押され、オレは体育館裏へと歩いていった。
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