黒薔薇の光
□10輪目.体育祭 お祈り編
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体育祭当日
ツナ達は当日の朝にある最後の団結式に出席していた。
もちろん、団長はこの人
「極限だ――!!!」
ボクシング馬鹿こと笹川了平。
今日も熱苦しさは健在だ(笑)
拳を強く握り、声を最大にして熱く語る。
了「いいか、まどろっこしいことは考えるな!
目指すは優勝のみ!!」
さすがは常時死ぬ気男
瞳の中に炎が燃えているようだ。
そして、当日だからか他の生徒もテンションが高い。
彼は続ける。
了「今日は本番 ならば、A組全員で円陣を組むべきだろう・・・
だが、その前に紹介しておく」
『?』
全員が疑問符を浮かべる。
そんな中了平は先程熱く語り合っていた時と変わらない様子で言った。
了「今日の体育祭を見に来てくださったパオパオ老師だ。」
パ「パオ〜ン」
それは、妙に小さい象の形の帽子を被ったおじいさん・・・?
誰もが困惑の表情でその人物を見つめる。
そんな中、ツナは一人テンションが下がりまくっていた。
(げっ リボーン
あいつ、何しにきたんだよ・・・)
そう、皆さんもご存知の通り
パオパオ老師=リボーン
だ。
しかし、獄寺も山本も、そんなことには全く気づいていない。
ツナは1人先行きが不安になった。