黒薔薇の光


□7輪目.田舎育ちの彼女 後編
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ここはとある山のキャンプ場

日が少し傾き、薄暗くなりかけたころ

ボンゴレ&口一ゼン御一行は仲良く夕食をとっていた。


ハ「このお野菜おいしーです!」

京「本当だ! 何か初めて食べたような感じがする!!」



それは“感じ”じゃなくて本当に“初めて”なんだろ


ツナはそう内心2人にツッコミを入れていた。

そんなことも知らず、乙女達は山菜入りのカレーを頬ばる。

そしてなぜ山菜が入っているのかというと・・・


ツ「・・・・・・」


無言で見つめるその先には黒目黒髪の可愛らしい少女、美怜


そう、彼女が採って来たのだ。

部下2人を連れて。

しかも川に行ったのか魚まで。(どうやって採ったんだ)


じーと見つめていると、視線に気づいたのかこっちを見て首をかしげる。


 「どうかした?綱吉。」

ツ「いやっ何でもない///」


背が低いせいで上目使いで見上げてくる美怜に思わずトキメいてしまった自分が恨めしい。

そう、綱吉は彼女の事が好きなのだ。


 「顔赤いよ?」

ツ「暑いからな。」


彼女の言葉を適当にあしらう


そう、普通にしている分にはかわいいのだ。

なのに…なのになぜ、変なトコロで老人の豆知識が出てくるのだろうといつも思う。

その知識で採って来たらしい山菜入りのカレーを食べながら、綱吉は小さくため息をついた。
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