黒薔薇の光


□2輪目.風紀委員長
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桐「女神ー♪」

慎「・・・・・・」

 「桐、慎!!」


現れたのは桐と慎だった。

2人はそのまま雲雀の横を通りすぎ、美怜の方へ向かう。


ちょっとそこで考えてみてみて欲しい。

並中生なら誰もが知っているが、雲雀は群れる者が嫌いだ。

群れを見つけると老若男女問わず愛用の武器・トンファーを使って咬み殺す。

そして桐と慎は美怜の方へと向かっている。

そして2人+1人で3人になる。

つまり雲雀の前に小さな群れができる訳で・・・

当然、あの並中風紀委員長雲雀恭弥がそれを見逃す八ズもなく


どこからか取り出したトンファーをかまえる。


そして言う


雲「何群れてるの 咬み殺すよ?」


・・・となる

だが、美怜達は今日転入して来たばかりだ。

当然、雲雀の事も知らない。

だから必然的に・・・


「「へ」」


となる、1人を除いて。

その1人・・・慎が言う


慎「・・・女神、この方は?」

 「ボンゴレの雲の守護者みたい。」

桐「へー」

桐がまじまじと雲雀を見ていると、突然雲雀がトンファーを振るった。

桐「っつ、危ね〜」


ギリギリで避けて体勢を立て直す。


 「っちょ、ちょっと!何してるんですか!!」

雲「うるさいよ。僕の前で群れる者は何であろうと咬み殺す」


そして今度は美怜の方ヘ振りおろされる。

反射的に頭を抱えて目を閉じる。

だが、いつまでたっても打たれる痛みも、衝撃もこなかった。

人を打つ様な音もしない。

代わりに降下に響いたのは、金属と金属が強く打ちつけられたときに出る音だった。

“キンッ”という音がして、ゆっくり目を開けると、頭の上で慎のサバイバルナイフがトンファーを受け止めていた。


 「慎!?」

桐「おー やるなー慎」

美怜と桐の反応をよそに、2人はお互いをにらみながら腕に力を入れる。


雲「ワォ すごいね君」

慎「お誉めいただきありがとうございます。

 ですが女神・・・美怜さんに手を上げるのはお止めいただきたい。」

雲「やだね」


そう言ってナイフとぶつかり合っているのとは逆の腕を慎に振りおろす。

ナイフが1本しかない慎は、痛みを覚語して空いている腕で頭を守ろうとした。

すると2人の間に1つの小な影が立ちはだかった。

美怜だ。

苦手ながら必死に走りポケットに入れていたチャームを利用する。

溥いが即時に出せる勢ー杯の結界を手に準備し、間に入ると同時に叫ぶ


 「ストーップ!!!」



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