アリスの本棚

□ずっと二人で・・・
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(63点)

(69点)

(71点)

・・・う〜ん、最近点数が上がらないわね・・・。

アリスはメモとにらめっこをしていた。
ユリウスに付けられた点数をこの前からメモを取るようにしていた。

・・・ユリウスって、コーヒーにはうるさいのよね・・・。ろくに食事も取らないくせに、コーヒーだけは飲むし・・・。

空きっ腹にコーヒーはあまり良くないと思うけど・・・。
胃に良くないんじゃ無いかしら?

「・・・何をしている。」

「・・・わっ!ユリウス・・・。」

「・・・そんなに驚くな。ここは私の家でもあるんだから、私が居るのは当たり前だろう。」

「そりゃそうだけど、いきなり後から話しかけられたらびっくりするわよ。」

「そうか。それはすまなかったな。オマエがあんまりボーッとしているから、立ったまま寝てるんじゃないかと思って声を掛けたんだが。」

「失礼ねぇ。私だって、そんなに間抜けじゃないわよ。」

「ならいい。」

「ねぇ、休憩しないの?昨日の朝から食事も取ってないし・・・。身体に悪いわ。」

「大丈夫だ。私の身体はそんなに柔じゃない。」

「はぁ・・・。頑固なんだから・・・。」

「なっ・・・!オマエだって頑固だろう!」

「ユリウスには負けるわ。」

「ふん。腹が減っているのはオマエだろう?」

「・・・う゛っ・・・。バレた・・・?」

「当たり前だ。」

「でも、本当にユリウスの事も心配してるんだから。・・・ねぇ、休憩にしましょうよ。」

「・・・そうだな。仕事もキリが良い所まで片付けておいたからな。コーヒーも入れてくれ。」

「分かったわ。ちょっと待っててちょうだい。」

「ああ。急がなくて良いからな。」

・・・どこかの騎士さんが聞いていたら・・・、

「いやぁ〜、何か落ち着いてて老夫婦みたいで良いよな〜あはははっ!」

とか言いそう・・・。

・・・私何想像してるのかしら・・・。

私って、そういうイッちゃってる人だったの・・・?

ヤバイ。メルヘンだ・・・。

ミラクルクルクル〜・・・。

っと、食事、早く作って持って行って上げよう。

「コーヒーの豆もそろそろ切れ時じゃないか?」

「そうね。買いに行かなきゃ・・・。」

「2時間帯後、仕事で街に出かけないといけないからな・・・。その時にでも買うか。」

「そうね。・・・はい、お待たせ。」

「あぁ。ありがとう。」

コーヒーと一緒にサンドウィッチをテーブルに並べる。

まずコーヒーに口を付けて、コーヒーの味を採点する。

「83点。」

「この前より良いわね。良かったわ。」

「だんだん淹れ方が上手くなっている。そこそこ飲めるぞ。」

「・・・そこそこね・・・。」

「サンドウィッチも、上手く出来てるじゃないか。」

「お口に合って何よりだわ。」

「あぁ。たまには食事を取るのも良いかもしれんな。」

「あ、昨日買い物に行った時、美味しそうだったから、こんなのも買ってきたの。」

「パウンドケーキか。」

「ええ。ここのお店のお菓子は、甘すぎないからユリウスも食べれると思って。」

「私に合わせなくても良いんだぞ?」

「良いの。あんまり甘すぎるのも食べ飽きるし、コーヒーにはこのくらいの甘さの物が良いから。」

「そうか・・・。なら良いんだ。」

「他に買うものってあったかしら?」

「そうだな・・・。確認しておいてくれ。」

「ええ。私も一緒に行っていい?」

「退屈なだけだぞ・・・。」

「いいの。ユリウスが外に出るのってこんな時しかないから。」

「はぁ・・・。オマエも、物好きだな・・・。」

「お互い様でしょ?」

「まぁな。」

「出かける支度をしないとね。」

「私はこのままで十分だ。オマエが支度が済むまで待っててやる・・・。」

「ありがとう、ユリウス。」

「礼を言う程じゃないだろ・・・。」

「お礼を言いたかったから言ったの。素直にうんって言いなさいよ。」

「・・・。」

「ふふふ。」

「・・・ほら、さっさと着替えて支度して来い・・・。」

「ええ。すぐ済ませるわ。」




うんとオシャレするわ・・・。

折角ユリウスと二人で出かけるんだもの・・・。

昨日買った服・・・、おろそうかな。

落ち着いたデザインだけど、地味に見えない、アリス好みの洋服。

今までは姉さんの趣味でぴらぴらしたエプロンドレスを着ていたけど・・・。

もう、これからは・・・
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