-詩&短文‐

□2011 summer
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〜cut? No,cat!〜

君が“彼女”を好きだと知ってるけど
私にも同じ事をするの?
“彼女”が好きな事は
私も好きだと思ってるの?

可愛い小物を買ってくれたり
すぐに頭を撫でたがったり
二人きりの時は“彼女”と
私を膝に抱いてご満悦?

嫉妬なんてアホらしいけど
でも妬いちゃうモンは妬いちゃうのよ
「見て見てコレ可愛いでしょ?」
私とのデートで“彼女”の物買うな

拗ねる私に気付いた途端
君は私の頭を撫でる
別に嫌いじゃないんだけど
もう片手のソレが気に食わない

いっそ噛みついてやろうかしら?
それとも引っ掻いた方がいい?
どちらでも好きな方を選んで
結局どちらもしないんだけど

君の片手には“彼女”のプレゼント
もう片手には私の片手
ふやけたその顔が気に入らない
モヤモヤしててもしょうがないんだけど

家の玄関開けたら出てくる“彼女”
今日も黒の毛艶が美しいですね
「待ってろ今やるから」なんて
君は猫缶の蓋を開ける



(みゃーん)
(……確かに可愛いけどさ)
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