-詩&短文‐

□埋もれたB
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『正しい恋愛の仕方』

誰か僕に教えてください

毎日のようにあいさつして
君が別の方を向いた隙に口パクで「大好き」
告白する勇気も無い僕はいわゆるヘタレ
足踏みしてちゃダメだって解ってるのに

掃除の時は何かとチャンス
一緒にゴミ捨てに行くとか
ほうき渡す時に手が当たるとか
「じゃんけんぽん!」

どうせなら逆にしようよ
君がゴミ捨て僕はフリー
でも追いかける勇気も無くて

帰り道ふと『花占いでもしようか』なんて
でも今は秋むしろ初冬
な訳で道端を見たって
「猫草しか生えてねぇ!」
「にゃー」

ついつい君を追いかける僕の目
でも君が振り向きそうになると
慌てて下を向いて必死に隠す

誰かヘタレな僕に
正しい恋愛の仕方を教えてください
赤い顔を隠すのも平然とした顔で喋るのも
もう何かと限界なんです
心臓とか、周りの視線とか

もうこんなのは嫌だ
ヘタレな僕とはサヨナラしよう
帰り際の君を見つけて
勇気を出して腕を掴む
「あの!」

でも僕はやっぱりヘタレで
この気持ちを言葉に出来ない
掴んだ腕も離しちゃって
首を傾げる君に片手を差し出す

『す き で す』
吐息だけの言葉は通じたかな?
怖くて目を瞑って
差し出した手に何かの感触
目を開けたら真っ赤な君が


僕の手を、握っていました……






―――――
部誌でも出したけど、一応こちらに。

ヘタレ書くのは楽しいですw
ツンデレは楽しいけど難しい…

ヘタレとかわんことか、草食系が好みな最近です←
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