-詩&短文‐

□埋もれた@
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〜bluff〜

『嘘つき』
その言葉の持つ重みを
君は全然分かってない


嘘をついて相手を騙す
嘘をついて味方も騙す
嘘で塗り固めて自分を偽る
それではまるで道化のようだ

嘘の数だけ相手を騙して
相手を騙した数だけ自分を偽って
自分を偽った数だけ
自分を見失っていく

そんな事は自分には出来ない
だって自分の嘘はすぐにバレるから
嘘をついてもすぐに分かるんだ

でもそれでいいんじゃない?
うん、やっぱりそれがいいよ
だって嘘がすぐにバレるって事は
自分を見失う事も無いって事だから

でもね
自分だって
バレない嘘をつけるんだよ
そして自分を見失う事も無い

なぜかって?
嘘の中に真実を混ぜるんだ
嘘と云う名の真実を語るんだよ

嘘で相手の視界を奪って
真実で相手の視界を取り戻す
ほら君は自分を信じちゃった
道化の自分を



嘘つきな自分を
信じちゃった






――――
タイトルはそのまんま、ズバリ『嘘』
『ブラフ』って言えば分かる人もいるはず。

ただしbluffの本来の意味は『(はったりで)騙す』。


んー…
何か安っぽいイメージになったのは私だけか?
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