-詩&短文‐

□2010 winter
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〜テンポ144の愛の詩‐ウタ‐〜

「君」足す「僕」は何だろう?
「君」引く「僕」は何だろう?
数式左辺は“you + me”
数式右辺はどうなるの?

ろくでもないような
しょうもない世界で
交わされる言葉は
嘘ばかり

でも嘘だけじゃないよね
ホントもきっとあるよね
砂の一粒でもいいから
僕はそれを信じたいよ

嘘だらけのこの世界
「仕方ない」と諦めて
ひねくれた傍観者
そんな役目を演じてる

「そこにいるだけじゃつまらないよ」
「こっちで一緒に話そうよ」
「こんな世界はつまらない?」
「そう思うならつまらないね」

どうしようもないこの世界で
楽しげに笑う君を見た
役目を演じる僕を見て
君はもう一度笑ったね

ろくでもないような
しょうもないような
嘘が転がる
この世界

でもそんな世界だから
嘘だらけだからこそ
“本当”は輝くよ きっと
ねぇ、そうだろう?

「君」足す「僕」は何だろう?
「君」引く「僕」は何だろう?
足し算の右辺はきっと「I」
引き算の右辺はきっと「NO」

その公式は嘘じゃないよね
心の底では信じてる
でも正直になるのは恥ずかしいな
もう少しだけ隠してよう
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