-詩&短文‐
□2010 winter
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〜side S〜
明るい表と暗い裏は
決して混ざらない
近づかない
光の中チラチラ見える
黒い点 邪魔な点
それは自分という姿の
鼠 ―コソドロ―
いつも餓えてた
いつも欲しかった
手を伸ばした
届かなかったモノたち
いきなり色づいた世界は
珍しいモノばかりで
初めての仲間は
とても温かくて
常に崖っぷちだから
すぐ後ろには鎌を持った死神
だから何だよ?
誰にも邪魔なんてさせやしない
『一生とは花火の如く
ならばいっそのこと
一瞬の光を放ち
永遠の闇へと堕ちるのか』
はぁ?
何を言ってるんだ
終わるだなんて冗談じゃない
まだ続くに決まってるだろ?